失敗したり、痛い思いをしたときに、つい言ってしまうことば。
「こんなことになるとわかっていたら、こんなことはしなかったのに」
「こんなつもりじゃなかったけど、こんなことになってしまった」
「はじめからわかっていたら、ちゃんとやったのに」
あと、「勝てるとわかっていたら、勝負したのに」とか。
どれもよく聞く言葉です。でも、これって後だしじゃんけんですね。
後だしじゃんけんが通用するなら苦労はありませんね。
みんな大金持ち、みんな大成功して、みんな夢を叶えています。
でも、この世のなかは、わかっていることなんてほんの一握り。
しかも、いいことじゃなくて、よくないことがわかっているほうが多い。
たとえば、試験勉強を怠けていたら、試験に落ちた。
信号を守らなかったから、車にはねられた。
浴びるほど酒を飲み続けたら、急性アル中で搬送された。
どれもよくないことばかりです。だから、せめてその「わかっていること」の被害を軽減するために、人は勉強したり、注意を払ったり、「このくらいにしておこう」と考えたりするのです。
でも、まったく逆の考え方をすることもあります。
わからないことだから、とにかくやってみる、というスーパーポジティブ思考ですね。
いえ、悪いことではないですよ。
わからないということは、可能性があるということ。
わからないということは、チャンスがあるということ。
ならば、やってみる価値はあります。
ただ、大事なことは、ギャンブルにならないようにしてくださいね。
勝つも負けるも、運しだい。では、どんなに強運の持ち主でも、いつかその運が尽きることになりますからね。